先日七五三で着物を着る機会があり、着物をきていました。
娘にも口紅を塗っていたのですが、私の方に顔をつけてきて無事口紅が私の着物に。。。
軽くだったのでそこまで濃くつかなかったのが不幸中の幸いでした。
ですが、いくら薄くても付いているのでどうしても気になってしまうのでクリーニングに出そうと思いました。
調べているとクリーニングの他にシミ抜きをする必要があるみたいなのでクリーニングとシミ抜きで一万円弱することが判明!!
今回私は着物自体高価な物ではなかったので「失敗してもいいから、自分でシミ抜きをしてみよう!」と決心しました。
自分が調べて実際にしてみたことをご紹介していきますね!
これからクリーニングに出すかどうか迷われている方に少しでも参考になれば幸いです。
してはいけないNG行動
うっかりと口紅つけてしまったりした際にしてしまいがちなNG行動です。
【口紅汚れの落とし方・NG例】
・濡れたおしぼりやハンカチで拭く→NG
・アルコール(お酒)・除光液・オイル類を含ませる→NG
・乾いたタオルやティッシュで拭く→NG
事前に知っていたので口紅がついた時に何もせず落ち着いて行動できましたが、もし知らなければ慌ててハンカチなどで拭いたりしていたと思います。
口紅がついた時は思わず「わぁ!!」と声を出してしまいましたが。笑
出来るだけ触らないのが正解
口紅の汚れは油に溶けやすい「油溶性」のシミで、反対に水にはあまり溶けません。
そのため濡れタオル等で水を含ませても、口紅の汚れは広がるばかりです。
また着物は繊細な生地や染色でできているので、アルコール類や除光液・オイル類を含ませると「色落ち」や「変色」が起きてしまう可能性があります。
さらに繊維の奥に汚れを押し込んでしまうため、乾いたティッシュ等でシミの部分を拭くのも避けたほうが○
着物についた口紅の落とし方として、外出先での応急処置は「できるだけ触らない」が正解になります。
ベンジンでキレイに!
ベンジンとは?
ベンジンと聞くと少し耳慣れないかもしれませんが、「ガソリンの一種(工業用ガソリン1号)」と聞けば想像しやすいはずです。
他にも「揮発油」や「ナフサ」「石油エーテル」「リグロイン」などという呼び名があります。
可燃性があり揮発性の高い液体で、引火しやすい為取り扱いには注意が必要です。
ベンジンが使われるのは、機械洗浄やしみ抜きが有名です。
着物についた口紅類の落とし方の代表的なアイテムとして、昔から使われているそうです。
ベンジンを買える場所
ベンジンは薬局やドラッグストア・スーパーマーケット・ホームセンター等の洗濯用洗剤売り場(シミ抜き剤売り場)で販売されています。
今後他の汚れもつくことを思って私は「しみとり〜な」をネットで購入しました。
値段も手頃なので家にあるといざというとき便利ですよ!
準備したもの
・しみとり〜な
・汚れていいタオル2枚
・綿棒
実践してみた手順
- 汚れた部分の着物の下にタオルを入れる
- 綿棒にベンジンを少しつける
- 汚れた部分を軽く叩きながら汚れを取っていく(ベンジンはガソリンとおなじ石油なのでしっかり換気しながら利用してください)
- 綺麗に落ちたことを確認し、少し濡らしたタオルでしっかりと押さえ込む
- 着物のハンガーなどにかけてしっかりと着物を乾かす
ビフォー&アフター
ビフォー
正直、綺麗に取れると思っていなかったのできちんと写真を撮っていませんでした。きちんと写真を撮っておけばよかった〜!と後の祭り。
ちょうど腕のところなどで角度のよっては見えなかったりと写真を探すのに苦労。笑
この写真は離れたところから撮っていたものでアップにしたので画質が悪くいので分かりにくいと思いますが、薄くピンクになっているところに口紅が付いていました。
アフター
どこにあったか分からないぐらいに綺麗に取れたのでびっくりしました。
大体の記憶ですが、ここら辺に汚れはありました。
次このようなことがあった際にはきちんと写真を撮っておきます。笑
するときの注意点は?
力を入れすぎない
「軽く」叩くことが大切です。
生地をこすったり強く叩いたりすると、着物の色落ちや毛羽立ちといったトラブルが起きます。
一度ベンジンで色落ち・色抜けが起きてしまうと、専門家でも元に戻すことが難しいそうなので丁寧にしましょう。
換気をしっかりする
換気していない部屋で上記の「着物の口紅の落とし方」を実践してしまうと、ベンジンの成分を吸い込み危険です。
窓を開けて換気扇も回し、できるだけ空気が通りやすい状態にしましょう。
あと、ベンジンは引火しやすいという特性を持っています。
作業中にライターやマッチ、コンロ、ストーブ等の火が付くと一気に大きな火事になる危険があるので口紅を落とす時には、火器類は厳禁です。
最後まで処理を丁寧に
「口紅の汚れが取れたから!」とそこで作業を止めて乾かしてしまうと、ベンジンが染み込んだ部分だけが「輪染み(輪ジミ)」になってしまうことがあります。
ベンジンを染み込ませた部分がハッキリと見えなくなるように、ていねいにぼかしていきましょう。
絶対に失敗したくないのであれば専門家にお任せを
これらの作業があくまで自己責任になってしまうので、「代々受け継がれてきた着物・とても思い入れがある着物」など絶対に失敗できない着物の場合はお値段は高くなってしまいますが、専門家にお任せすることをお勧めします。
今回私の場合「着物も高価でもないし、最悪失敗してもいいか!」という半分ダメ元でトライしてみて思いの外上手くいったのでご紹介しようと思い、記事にしてみました。
まとめ
いかがでしたか?
大切な着物が汚れてしまうと悲しいですよね。そして、クリーニング代も高いとダブルでショック。
対処が早ければ早いほどシミはキレイに落としやすいので是非一度トライしてみてくださいね!
あくまで自己責任なので迷った時には早めに専門家を頼ることをおすすめします。
少しでも参考になれば幸いです。最後までお読み頂きありがとうございました。
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